君の居ない世界

11月16日 私の推し 欅坂46志田愛佳の卒業が発表された。

初めての推しの卒業、初めてのこの気持ち書き留めたくて忘れたくなくて混乱したまま文章にする

私が愛佳におちたのはサイレントマジョリティーの頃。

幼い頃からジャニヲタをやってた私は女性アイドルグループが好きではなかった。だって全員同じ顔だし。とびっきり可愛い子いないし。しかし、そんな私が何かの番組でサイマジョのMVを見て他のグループとはどこか違う欅坂46に興味を持ち始めた。

片っ端から欅の番組を録画してYouTubeで動画たくさん見た。そしてお葬式のようなけやかけでおっきな口を開けて豪快に笑う愛佳を見つけた。そこからはもうストンと。「世界には愛しかない」で志田理佐がフロントに選ばれて嬉しくて当時高校生だった私は飛んで帰って全形態買って怒られたなあ。いちばん左で踊る愛佳が好きだった。「二人セゾン」は私の中のいちばん。セゾン期は愛佳のビジュアルも含め神。みんながみんな幸せそうで、楽しそうで、キラキラしていて。この頃がいちばん、いちばん、見ていて楽しかった。「不協和音」この頃から少しずつ目に見えて壊れていく、今思えばここらへんから苦しかった。でもいつか戻る、またいつか21人でパフォーマンスしてくれる。そう願いながらこの頃は欅を見ていた。「風に吹かれても」にこにこしてるてちが戻ってきたあのMステ。きっと一生忘れることはないだろうな。曲終わりにてちの頭をポンとする愛佳。お姉ちゃんで、とてもとても大好きだった。そしてこの年の紅白で、愛佳は倒れた。カウコンに入るために外に出てた私は友達からのラインで知る。いなくならないで、消えないでと震える手で願った。「ガラスを割れ」少しずつ愛佳の立ち位置が空くことが増えてきた。「きっと、今日だけ。」「今は調子悪いんだ、しょうがない。」空いた立ち位置を見ながらそう思うことにした。

そんな中の飛び込んできたあの報道。きっと男友達の1人だしと思っていたらあれまあれまと出てくるあれこれの写真。今思えばこの時推し変していれば今日ここまで苦しくつらくなかっただろうな。でもどうしても推し変出来なくて。そして直後に発表された「活動休止」きっと戻ってくる、前向きな活動休止だ。そう思った。思うしかなかった。

この日から愛佳に関する悪い話題をツイッターで見かけることが多くなった。志田愛佳で検索すると出てくるたくさんの悪口。張本人ではない私でさえメンタルにくるほどのものだった。片っ端から報告してどうにか愛佳の目に入らないようとしたけど、きっと愛佳のことだからエゴサしてたよね。ごめんね、守れなくて。

推しのいない欅坂46は、今までと変わらなかった。悔しいくらいに。

愛佳が休業する前から休業していた今泉佑唯の卒業発表がされた。この頃からその日が近づいてる、いつきてもいいように心の準備を始めた。

そんな中、写真集が発売されるとの発表。どうせ愛佳は、と思っていた。しかし、21人、全員で、最後の写真集。まさかこの「最後」に愛佳も含まれていたなんてこの時は思うわけなかった。この写真集を期についに愛佳が戻ってくる。そう思った。家に帰ってパパに話して予約して。先行で写真が公開された時、会わないうちにとても大人っぽくなっててでも笑い方は変わらなくて私の大好きな愛佳だって泣いた。この写真集が発売される頃、きっと私は嬉し泣きして大騒ぎして愛佳を好きでよかった、そう思うんだろうと思った。

こんなはずじゃなかった。画面に映る公式の冷たい言葉、更新された愛佳のブログ、だんだんと文字がぼやけていく。思い出す愛佳はずっとにこにこしていて、踊っていて、歌っていて、理佐とふざけていて、苦しかった。辛かった。もう一生、菅井様との「見過ごしちゃもったいない」も「危なっかしい計画」の煽りも聞けない、澤部さんがだいすきな愛佳も、葵ちゃんに意地悪する愛佳も、全て全て見れないんだ。98年組でバンドをやろうって話は?ねるちのベースは?青空とMARRYは?キミガイナイのべりかの足を支えるのは誰がやるの?どれもこれも愛佳じゃないとだめなんだよ。これからずっと空いた愛佳の立ち位置を見るなんて辛すぎる。またきっと戻ってくるって淡い期待すら持てないなんて。わたしの気持ちとは裏腹に更新された愛佳のブログはいつも通りの、明るい前向きなものだった。苦しかった。

帰り道たくさん泣いた。なんでコンサート行かなかったんだろう。怖いとか行く人いないとかそんなのどうだっていいから愛佳に会いに行けばよかった。会いたくて仕方ない。もう遅いのに。

大好きな志田愛佳ちゃん、3年間アイドルでいてくれてありがとう。誰になんと言われようと、わたしにとっては世界一のアイドルでした。きっとこれからも幸せでいてと願わずにいられない。だから、欅坂46から卒業を機に芸能界からも引退してください。お願いだから。すっぱりきっぱりもう二度とわたしの前に現れないで。自分の身体を大切にしない最悪の方法でわたしの前に戻ってきたら今度こそ許さない。 どうか、お幸せに。大好きだよ。